第2回 アエルバの読書会 レポート

3月22日(木)に今井書店学園通り店の2Fに新しくオープンしました、パソコン教室「アエルバ」で、第2回「アエルバの読書会」を行いました。男性3人、女性13人の計16人で行いました。今回は、アエルバスタッフの企画立案で「大人向け絵本とブックトーク」
というテーマで行いました。
アエルバの会員の方に「カリンバ」という楽器を奏でて頂き心地よいBGMの中、絵本の話で盛り上がりました。

ではでは、トピックです。

まずは自己紹介から始まりました。孫に読み聞かせを・・・、ボランティアで子どもたちに読み聞かせをしている、子どもが小さい時本を読んでいたけど、懐かしくなって・・。
という絵本好きの方々が参加されました。

ロングセラー「さっちゃんのまほうのて」(たばたせいいち 偕成社)は読んでいると涙が出てくる。絶版になってしまって残念でたまらない!「さがしてあそぼう夏ものがたり」(ロートラウト・スザンネベルナー著ひくまの出版)。詩がとても素敵「金子みすず詩集睫毛の虹/星とたんぽぽ」。昨年ネットで話題になった「えんとつ町のプペル」(にしのあきひろ 幻冬舎)は絵がとても繊細できれい!などみなさんのおすすめの本が続きます。

いつもカラコロ夕刻読書会に参加してくださる女性が紹介してくれたのは、「霧の向こうの不思議な街」(柏葉幸子 講談社青い鳥文庫)です。なんとジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった作品。超レアな情報にざわつきました。すてきなファンタジー作品。

また、男性陣の一人がベストセラーの「バムケロ」シリーズの中の一冊を紹介してくれました。「バムとケロの日曜日」(島田ゆか著 文溪堂)です。とても素敵な物語です。絵のタッチがきれいで、お話としてはこの本が一番好きだそうです。

さらに絵本の紹介です。「泣ける絵本」の紹介。「ハルばあちゃんの手」(山中恒/福音館書店)
ある女性の生まれた時から戦争はさんでおばあちゃんになるまでの生涯を「手」を通して描く。大河ドラマのようにドラマチック。「生きる」(谷川俊太郎)は詩が短くて心に残る。
「月人石」(谷川俊太郎 福音館書店)は、写真と詩と書が絶妙のバランス。
「コバンザメのぼうけん」(灰谷健次郎/村上康成 童心社)は、世間を知るために冒険に出かけるコバンザメ、友情がテーマ。灰谷さんの文と村上さんの絵がとてもマッチしている。
「ぶたばあちゃん」(M・ワイルド あすなろ書房)は、ぶたばあちゃんが孫娘に教える、別れ。切なくて泣けます。同じ著者で「キツネ」(M・ワイルド BL出版)は、絵本でありながら、絶望と孤独と裏切りをテーマにした凄いインパクトの本。ちょっと絶句します。
ほのぼの系では「おまえうまそうだな」(宮西達也 ポプラ社)。こわ~いティラノサウルスを父親と間違えたアンキロサウルスの赤ちゃん。二人の交流が微笑ましい。「かみさまからのおくりもの」(ひぐちみちこ こぐま社)は、「個性」の大切さを教える。「地球の秘密」(坪田愛華 出版文化社)は、12歳で逝った著者の環境破壊について描いたマンガをまとめたもの。メッセージ性が高い。

春の本で紹介があったのは、「はなをくんくん」(ルース・クラウス 福音館書店)。読むと春がきたなって感じになります。
「はるがきた」(ジーン・ジオン 主婦の友社)は、グレーの街をぼくたちで春にしよう!ということでページをめくる度に花が咲き、色づいて行く絵本。思わず素敵と声があがりました。「とんことり」(林明子/福音館書店)は、引っ越し先でのほんわかしたエピソードに心が癒される。落ち込んだときに元気が出るそうです。

おふたりの男性が読み聞かせをしてくれました。
「ぼくのかえりみち」(ひがしちから BL出版)は、白い線の上をひたすら歩く!という男の子あるあるを楽しそうに読んでくださいました。
「ちいさなはくさい」(くどうなおこ 小峰書店)は、小さな白菜とそれを見守る大きな柿の木の物語。こちらはやさしい語り口で読んでくださいました。
そして最後は、読み聞かせボランティアの女性の方に「とんことり」を読んで頂きました。

大人になってからも絵本の読み聞かせをしてもらうと、心が癒されます。楽しいひと時。
たくさんの方にご参加いただいたのに、紹介された絵本が一冊も重複しなかったなんて凄い!絵本の奥深さ、改めて痛感させられました。
ご参加頂いた方々に感謝です!!!

アエルバの読書会は引き続き、絵本にこだわって続けて行きます。
次回は5月の予定です。

関連記事

ページ上部へ戻る